小資本での有効活用
小資本でも土地を有効活用できる。元コインパーキング屋の独り言
このところ、都心部の遊休地では、オリンピック開催を見据え、我先にと建築計画を立て、建蔽率・容積率を目一杯使用した高層マンション・高層ビルを計画されていますが、果たして、それがその土地に合う活用方法なのでしょうかと常々悩んでしまいます。
確かにオリンピック前までは、一時的に需要が増える期待感は有ります。新しく建てられた物は、一時的には埋まるでしょう。実際、新築物件は3~5年は満室率が高いです。
しかしながら、高層・大型ビルに限らず、建てられたものの殆どは、35年までの返済期間をもって金融機関にローンを組まれているはずです。オリンピック開催は、今から5年後です。果たして、その後も恒久的に万全と言い切れる状況でしょうか?私は非常に厳しい現実を突きつけられる気がしてなりません。
オリンピック・アベノミクス効果?で建築ラッシュ、現実は?
現在でも現実的に中古の賃貸ビルのテナントや賃貸マンションの空きは目立ちだしています。
加えて、5年後のオリンピック開催・アベノミクスの円安政策で海外投資家勢が日本の不動産を購入し続けているので、都心部では高級分譲マンションを建てれば即完売ムード、あきらかに実需を無視した建築を促しているように思われます。
投機的な需要からの建設ラッシュは、都心部の不動産の需給バランスに多大なるダメージを与えてしまう可能性があります。オリンピックの後、中古物件はより厳しい局面を迎えることになりそうです。
そうした中で、本当の意味で恒久的に需要の高い建物を建てるのか、第三者に言われるがまま需給バランスに合わない建物を建てるのかは、最終的には御自身でご決断頂くしかありません。
需要のある場所は既に過密状態
駅より徒歩5分圏内の立地であれば、ビル・マンション経営も間違った選択ではないのかもしれません。しかしながら、一部の都心部のターミナル駅を除けば、基本的には、充分な建築物が既に備わっているといえます。
これから建てられる物は、少々乱暴な言い方をすれば『余分な建物』という事になります。
ただ建てれば、お客様で埋まる時代ではなくなりました。各駅に集まる人やテナントが求める場所・建物・空間は日々変化していきます。需要に合わない建物はどんどん空きが出るばかりです。
真の有効活用を目指すには?
ではどうすれば、その土地の真の有効活用を目指せるか?
答えは、様々ですが、金融機関や大きな不動産会社やマンションデベロッパー主導で考えただけでは、
正しい回答が出るとは言い切れません。いろいろな視点で考察すべきでしょう。
まずは、あなたの土地が、どういった土地かをよく調べ、知る事から始めるべきかと思います。そして、どのような需要・市場・可能性がその場所にあるのか?
私たちは、上記の様な事でお悩みの方々に少しでもお役に立てます様、誠心誠意、調査・査定させて頂き、『その土地・その時期で一番良い有効活用の御提案』をさせて頂くお手伝いが出来ればと考えております。
金融機関には嫌がられるかもしれませんが、所有者にとってベストの資本での有効活用を常に追求しております。