コインパーキング豆知識(その1)
コインパーキングの歴史
都心部駅周辺、どこを見渡しても色鮮やかなコインパーキングの看板が目立ちます。
更地での有効活用の主役はコインパーキングと言ってもいいでしょう。しかしながら、コインパーキングの歴史はまだ浅く、私の若い頃は今のような無人のコインパーキングは皆無で、管理ボックスに人を常駐させて駐車料金を徴収するパーキングしかありませんでした。
一体どのようにしてコインパーキングが現在のような発展をとげてきたのか、
今回はコインパーキングの歴史から紐解いていきたいと思います。
コインパーキングって、いつ頃から始まったの?
現在から約20年前に当時のバブル経済が破綻した際、銀行絡みの所謂『不良債権』を暫定的に有効活用する手段の一つとして、当時のパーク24(現タイムズ24)の前身の会社が無人式で後精算方式の有料駐車場を私有地で始めたのが走りとされています。それまでは、路上にあるパーキングメーターで1時間分を事前清算して停車する以外は、あまり一時停車方法も無く、都市部の違法駐車対策は進んでいませんでした。
そこに目をつけたタイムズ24の前会長は、銀行を中心とする金融機関、及び不良債権を抱えた法人・個人に向け、一時的な活用方法として駐車場用地として貸し出す事を推奨して行きます。まだ競争相手もほぼ居なかったタイムズは、比較的安価で不良債権の土地を借り上げる事に成功し、当時としては莫大な利益を生む会社となりました。
後日、
業界内で店頭公開、株式上場を一番に果たしたのもタイムズでした。
その前会長さんは、九州の月極の看板屋さんだったそうです。アイデアと熱意で東京へ出て一代で成功した、正にアメリカン・ドリームならぬ『ジャパニーズ・ドリーム』の一つと言えるでしょう。
大手が参入、コインパーキング市場の拡大
その後、不動産会社系のリパークや、代表が伊藤忠出身のNPCといった運営会社を中心に後続会社が続々と増加していき、主な中堅会社だけでも数十社、細かいのも含めると、関東エリアだけでも数百社存在しているといわれています。 最近は大手ゼネコン系やメーカー系が吸収・合併や提携を盛んに行っていますが、あまり成功例を聞きません。おそらく対象会社の実態をあまり把握されて無い状況で、『儲かりそう』という先入観で資本投入に走られている気がしてなりません。 現在も大手ファイナンス系や大手デベロッパー・機器メーカー等が現存運営会社を合併・傘下に組み込む等して参入してきており、以前の様な、一部のコインパーキング運営会社のみが甘い汁を吸える業界ではなくなったともいえます。 業界に無駄に長くいた者も弊社スタッフにはおりますので、コインパーキング業者をお選びの際は、お気軽に御相談頂ければと思います。