コインパーキング豆知識(その2)
そもそもコインパーキングって何?
前回のコインパーキングの歴史に続き今回はコインパーキングの形態について少し掘り下げてみたいと思います。
大きな流れとしては、二つありました。
一つは、月極と時間貸し機械式駐車場の有人管理を主体とした駐車場運営管理会社、もう一つは、私有地(更地)による平置の無人時間貸駐車場を主体としたコインパーキング運営会社です。コインパーキング運営会社のランキングでは、前述の「有人運営管理会社」・加えてコインパーキング機器メーカーまでも併せてランキングされており、(例 日本駐車場開発やモーリスコーポレーション・システムバンク等)意外に多種多様に細分化していきます。ここでは、「有人駐車場運営管理会社」と「無人コインパーキング運営会社」に限ってお話を進めさていただきます。
有人駐車場運営管理会社の役割
有人駐車場運営管理会社は、平面ではなくビル等の施設内の運営されている駐車場や駐車施設等で、人を常駐させることで月極と時間貸の管理・運営を円滑に行い、最大限の駐車場収入を追求していきます。 その様な、有人の施設を中心に管理台数を積み上げている会社の代表格が、「日本駐車 場開発株式会社」となります。古いタワーパーキングは車高が低いので大型の車は収容できません。車高が高い車種が増え始め、月極駐車場に空きが目立ち始めた20年程前から有人駐車場運営管理会社の需要が高まり、現在に至ります。但し、東京の有人型駐車場を考えた場合、一部上場を成し遂げた日本駐車場開発株式会社を筆頭に、大手数社による独占市場のように思われます。有人型であるため避けられない人材確保・社員教育・月極めのお客様の管理等を考えると敷居の高い形態なのかもしれません。
無人のコインパーキング
一方で、無人コインパーキング運営会社は、現在タイムズ24株式会社を筆頭に100社以上の会社が、互いに運営地を求め、鎬を削りあう状況下にあります。当初、私有地を借り上げ、無人で24時間コインパーキングを運営するというビジネスモデルは、画期的で、機械を置いて集金・管理をすれば誰でも儲かる市場が存在しました。近くにコインパーキングがなければ料金設定も高額設定が可能ですからね。そのため、数多くの企業家が参入してくることになり、貸地の奪い合い・料金設定のせめぎ合いが激化していくことになるのです。
コインパーキングの現状
まだ、15年程度前までは、コインパーキング運営会社もまだ少なく、概念として、駅に近い場所・・・所謂『駅近』以外は儲からないという固定概念が有りました。また、駅に近い場所でも現在と比較にならない程、何も運用されていない土地や空スペースが非常に多く見受けられました。後発会社にも、まだまだ進出のチャンスは有りました。
10年程度前からは、駐車取り締まりの役割を、民間にも委託される様になり、ある程度郊外でも採算が見える場所は有ると、コインパーキングの運営可能エリアが拡散していきました。そうして団子状態になっている2位グループ、3位グループと呼ばれる中堅どころの運営会社が順調に運営台数を伸ばしていきました。しかしながらそのころには、コインパーキング自体が遊休地の活用として社会的にも認知され、それに伴い多くの運営会社が乱立し、各社競合の結果、土地の賃借料が高騰・以前と比べると利益率の低い魅力の無い市場・冬の時代を迎えることになります。
そして現在、市場はより一層厳しくなり、民間の私有地には数多有るコインパーキングの運営会社の申し込みが殺到し、飽和状態が続いています。ほとんどのコインパーキング業者は、既存の現場をどのように守っていくか手段を講じているはずです。
そんな中、今最大手運営会社が中心に展開しているのが、『施設の無人化』です。デパートや総合施設等のパーキングの無人化、大きなビル等の所謂自走式の駐車場に、ゲートバー等を設置する事による無人化、そして飲食店・ドラッグストア等のチェーン展開している郊外型の店舗や銀行等の金融機関の駐車スペースに、不正駐車対策を含めた意味合いで機器を導入するケースで自社の看板を出させて頂き、管理台数を増やす運営会社も増えてきています。
現在コインパーキングの運営会社は飽和状態にあり過当競争の中、厳しい局面を迎えています。以前のような近隣相場にならった料金設定をすれば儲かる時代は終わり、多種多様なサービス・独自のシステム開発を行うことにより、ライバル会社との差別化が必要とされてきています。
弊社では競争力のある運営会社と提携させていただいております。コインパーキング
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